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私たち日東醸造は、1938年の創業以来、愛知県碧南市で白醤油を作り続けてきました。白醤油とは、主に大豆から作る普通の醤油とは違い、麦を主原料とした琥珀色のお醤油です。
近年、碧南市の自然の状況が変化する中、「豊かな自然環境の中、昔ながらの技法で、化学調味料などを一切使わずに白醤油を作ったら、どんなに美味しいものができるのだろう」という夢を描いていました。そしてそれに適した場所を探した結果、ついに「愛知県東加茂郡足助町大多賀」 の山里にたどり着いたのです。
今、ここ足助町大多賀に「日東醸造足助仕込蔵」をかまえ、通常使用量の2倍の国産小麦と、自然海塩「海の精」を原料に、「足助仕込三河しろたまり」を醸造しています。
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私たちが蔵をもった足助町は、愛知県の東部に属し、四方を山に囲まれた、緑深い山里です。
町の中央を巴川が走り、川と山とが作り出す渓谷が美しい「香嵐渓」が町の中心部にあり、紅葉の名所とし有名です。江戸時代には、三河湾でとれた塩を信州方面に運ぶ「塩の道(飯田街道)」の宿場町として栄え、現在も古く趣のある町並みが残っています。
町内を横断する国道153号線を少し脇にそれると、香嵐渓周辺とはひと味違った、山深い里の一面ものぞかせます。 |
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国道153号線を名古屋方面から足助町に入り、途中で右に折れ、山道を分け入っていくと、「大多賀」という集落が現れます。私たち日東醸造は1999年、ここ大多賀に地元の方々のご協力のもと、仕込蔵をかまえました。その理由は、いい原料を使い昔ながらの白しょうゆを造ってみたい、という単純なものでした。昔ながらと一言でいっても、そういうものほど難しく、最初は試行錯誤の一年でした。そして何とか私たちなりの原料の配合、醸造の方法を見つけ、昔ながらの白しょうゆを作り出すことに成功しました。その白しょうゆは、濃厚な味わいから、「足助仕込三河しろたまり」と名付け、お客様にご案内させていただいています。
「いいものができたね」そう言って頂くことを、私たちは何よりの喜びとしています。
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■懐かしい木造建ての学校…ではありません。ここが、日東醸造の足助仕込蔵なのです。
閉校になった大多賀小学校の校舎をそのまま使っています。(写真左)
■玄関前には、校碑と校歌碑が残され、小学校だった昔を偲ばせています。(写真右) |
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■仕込蔵の玄関を入ると、廊下がまっすぐに続き、右手に教室が並びます。(写真左2枚)
■廊下の突きあたりに旧講堂、すなわち『仕込蔵』があります。ここで、麦と塩は「しろたまり」に熟成されているのです。(写真右2枚) |
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■仕込蔵(旧大多賀小学校)の校庭の脇に、かつて小学校で使用していた井戸が見つかり、現在はその井戸水を使用しています。水は冷たく澄んで、奥三河の豊かな自然を私たちに感じさせてくれます。この水が、麦・塩と出会ってしろたまりに育ってくれるのです。
■(写真左)井戸は小屋で囲いました。向って右側が校庭です。
■(写真右)校庭脇に、水神様をお祀りしました。山里では自然に感謝の気持ちがわいてきます。 |
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“味へのこだわり”と口にするのは簡単だが、実際、行動に移すのは、なかなかに難しい。こだわりは徹底するほどに、手間がかかる、時間がかかる。そして、何より金がかかる。たいがいの人は、適当なところで妥協するのが普通であろう。
ところが、日東醸造は、白たまりへのこだわりが高じて、ついに足助に仕込み蔵まで作ってしまった。足助のミネラル豊富な天然水、伊豆の天然塩「海の精」、愛知県産小麦で生み出した『足助仕込み三河しろたまり』は、まさにこだわりの逸品なのである。
しかし…。今ひとつ納得できないのが、原材料の小麦だ。いい小麦には違いないが、生産過程を見ているわけではない。ならば、自分たちで小麦を栽培できないか?という気になるのが、自然の摂理というものである。早速、足助・山ノ中立地区に小さな畑を借り、仕込み用の小麦の種を蒔いたのは、昨年10月末のことだった。
あれから7カ月、初収穫はもうすぐだ。穫れる小麦は少量にすぎないが、それを白たまりの仕込みに使ってみようと思う。いつか足助育ちの小麦だけで白たまりを仕込む日を夢見て、大多賀の仕込み蔵横にも畑を借りた。利益第一のこの時代に道楽という者もいるが、それも仕方あるまい。こだわるならとことんまで、と思う今日この頃なのである。
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快晴の中、当社社員をはじめ、自然食卸業、生協、食品メーカーの社員さんとその家族、総勢30名が集まり、日東醸造小麦収穫祭が開催された。
当日は、大人から子供まで入り乱れて、意気揚々と農作業にいそしんだ。30度を超える暑さではあったが、足助の山中というだけあり、時折爽やかな風が吹き渡り、それぞれが心地よい汗をかいたようだ。
その他農作業もそれぞれに分担しあい、当日のスケジュールをせっせとこなした。畑では小麦の他に、レタス、サニーレタス、タマネギ、ネギなどを有機無農薬で育てており、この日収穫した野菜は、参加者で持ち帰り、きっと晩の食卓をにぎわしたであろう。
今年は、5月に気温が高かったため、麦の育ちは上々。小麦の生育の条件としては、3月4月の気候にかかっているのだが、今年はこの間あいにくの多雨。しかし、5月の天候でなんとか取り戻したようだ。
皆が楽しみにしている昼食は焼き肉。皆が持ち寄った干物や、地元産のこんにゃくなどで腹を満たした。
この日収穫した黄金色の小麦は、足助の水、そして天然海塩「海の精」とで仕込まれ、極上のしろたまりになってくれることであろう。
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