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| 自然食の卸売業を営む、私、佐野正則のこれまでの経歴を「自伝」としてまとめてみました。自然食を世に広めようと、試行錯誤とチャレンジを重ねたこの30年。どうぞご一読ください。 |
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自然食に携わるようになって約30年。今では自然食に取り組むメーカーに対してコンサルティング的な役割も果たすようになった私ですが、大学時代までは食に対して特に関心も疑問も持っていませんでした。そんな私が、1973年に自然食品の店を開くことになったのは、友人の闘病生活を目の当たりにしたことがきっかけでした。
私が福祉専門の大学に通っていた頃のことです。私の友人は原因不明の病気を患い、様々な病院であるとあらゆる治療を受けていました。しかし、症状は一向に回復せず、現代医学での治療に限界を感じた彼は、自分自身の生活をもう一度見つめ直すことにしたのです。そこで目に留まったのが、ふだん何げなく食べていた「食」でした。医食同源の言葉もあるように、本来、食は人間にとって医療と同じ役割を果たすもの。彼はその意味に気づき、人間本来の食事に戻そうと自然食(正食)に取り組み始めたわけです。
当初は親の理解を得られず、病いで不自由になった手で彼自身が調理をする毎日だったようですが、その強い意志と自然食が自然治癒力を高めたのでしょうか。どんな治療を受けても治らなかった病気が、しばらくすると完治したのです。彼の闘病を知っていた私は、すっかり回復した彼を見て驚き、自然の力に感動しました。そして、彼を通じて「食」の大切さを教えてもらい、生き物である人間の基本は「食」にあることを、この時、初めて認識したのです。それは、中学時代から人生の目的について悩んでいた私にとって、ついに訪れた出会いでもありました。 |
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