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| 自然食の道を極めたい。その一心から、私、佐野が、ついに足を踏み入れた足助での農業修行生活。汗と泥にまみれながら、山のてっぺんで発見した食の原点を、皆さんに熱き想いと共にお伝えします!! |
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品種改良していない昔の野菜は美味しいのか、栄養があるのか。それは正直わかりません。例えば、ゴボウに含まれるビタミンCは、一般に流通しているものより伝統野菜のほうが100倍多いそうですが、実際にデータとしてあるかというと、まだまだ少ないですね。
そんなことより、いま私が重要視したい問題は、現在食べているものが本来の味だと思われてしまっていることなんです。本物の味を知らない人たちが増え、昔の味と比較できなくなってしまっている。だから、なぜ伝統野菜を作ろうと思ったのかといえば、「比較対照できる条件として伝統野菜が必要」というのが基本的な考え方なのであります。
どちらかというと、今は野菜も甘さを追求していて、例えばトマトも甘くなってきました。私が知っている本来のトマトは酸っぱい。それを「まずい」と言う人もいるでしょうし、「あっ、これが本当のトマトなんだ」と選ぶ人もいるかもしれません。今の人たちは酸っぱいトマトの味を知らないから、トマトは甘いものだと思っているのではないでしょうか?大根にしても何十種類とあって、そばつゆに添えるのは辛味大根、ふろふき大根には方領大根と、昔の人は使い分けをしました。でも今の人は「大根は大根」。要するに、消費者は選ぶ権利を奪われているわけです。どこで採れようが、大型の温室やビニールハウスで一気に作れば味も規格化されてしまう。そして、それを本物の味だと思っているんですよね。
というわけで、伝統野菜の味を知っている人たちが健在な今のうちに、そういうものを掘り起こしたいと、私は強く強く、常日頃思っているのでございます。
(・・・つづく)
●第5話は「安全と本物は違う」についておおくりします。 |
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