自然食の道を極めたい。その一心から、私、佐野が、ついに足を踏み入れた足助での農業修行生活。汗と泥にまみれながら、山のてっぺんで発見した食の原点を、皆さんに熱き想いと共にお伝えします!!
 実験農場で育てる作物に対する私なりのこだわり、それは、昔ながらの野菜「伝統野菜」といわれるものを栽培するということです。
 現在世の中に流通している野菜というのは、消費者や流通業者の“わがまま”によって、見栄えを良くしたり、流通に都合のいい形(箱詰めしやすいよう、曲がっている大根を真っ直ぐにするなど)に品種改良されているものが大半を占めています。こういう野菜のタネは遺伝子が変わってしまっているため、実は一代限りの命なんですね。同じタネは残せません。一方、昔ながらのタネは遺伝子の固定された固定種。昔、農家のみなさんは、自分のところで育てたタネを保存し、それを蒔くということを繰り返していました。そういう昔の野菜「伝統野菜」を復活させようということに足助の農場では取り組んでいるわけです。
 ただ「適地適作」ということもあるので、昔と同じタネでも良いものができるとは限りません。足助という場所でうまくできるものと、できないものがあります。足助農場にあった伝統野菜作り。それを2000年からずっと手探りでやってきたというわけでございます。
 もちろん、伝統野菜を作って「はい、おしまい」ではありません。農場という生産の現場で伝統野菜作りを通じて学ぶこと、世の中に知らしめたいことがちゃんとあります。次回はそのあたりをお話しましょう。
(・・・つづく)
●第4話は「本物の味」についておおくりします。

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