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| 自らを“無限責任社員”と称する野田氏が愛してやまない、蔵併設の直売店はまさにノダ・ワールド。そこは、訪れる人の五感を刺激し、彼の味噌づくりに対する考え方、職人たちへの愛情を心地よく伝えているギャラリーそのものです。 |
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「このお店、こだわってますね」と言われますが、僕は何もこだわってないつもりです。やりたいことをやってきたらこうなっただけ。これを人は「こだわり」と言うのかもしれないけど、僕はナチュラルに、普通にやってきました。ここに火鉢があるといいな、じゃあ置こうか、という感じで自分の思いを一つ一つ入れ込んできただけです。
例えば、お店で売っている商品のパッケージデザイン。これは社内でやってます。鈍臭いデザインではあるものの、この場にはそれが一番ふさわしいと思っています。「一日一膳」と書いたパッケージがあって、それは地味だから、スーパーに並んでいたら絶対に目立たなくて売れないと思うけど、この店に置くと、あの色は素敵だな、溶け込んでるなと思えます。そうしたら面白いことに、こういう地味な、落ち着きのあるものを必要とする世界があることに気づかされました。お客さんが香典返しに使ってくださったんです。すると今度は「干ししいたけと組み合わせればオリジナルの詰め合わせができるよね」という発想が生まれました。一つの発信が他を刺激し、また一つの流れができていく。味噌の世界にはまだまだいろいろな可能性があるという捉え方をすると、この店は実験場のように思えてくるから面白いですよ。
とにかく、自分たちの気持ちに添う、気持ちのいいモノを作りたい。じゃあ、気持ちがいいってどういうこと?それは、お客さんの喜ぶ顔を見ること。そして、僕たちは味噌を作って幸せになりたい。それが最低限の条件なんです。
(・・・つづく)
●第7話は「デジタルじゃなくアナログ」についておおくりします。
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