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| 自らを“無限責任社員”と称する野田氏が愛してやまない、蔵併設の直売店はまさにノダ・ワールド。そこは、訪れる人の五感を刺激し、彼の味噌づくりに対する考え方、職人たちへの愛情を心地よく伝えているギャラリーそのものです。 |
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値段がわからないということは、デンマークでもどこでも、まずは怪しいと感じるものです。でも、怪しさというのは、すごく興味を抱くもの。怪しいものに対して人間は「あれっ?」と思う。初めてうちの店に入ってきたら、絶対みんな悩むでしょうね。そういうふうに、すぐに値段がわかるような完結した世界じゃなくて、もっとファジーな世界をつくりたいと、僕はウァンさんに話しました。今の日本はデジタルに行き過ぎてしまって、アナログの大切さを見落としている。人間の持っている感覚を使っていない。だから、見る、聞く、匂いをかぐ、味わう、触れるの五感を“感じる”ことのできる場を僕たちはつくったんだ、と。
「こんな商売をやってると、トヨタ自動車みたいに大きくなれないよね」と言うウァンさんに対して、僕の回答は「なんで大きくならなくちゃいかんの?」この店の人たちには、僕も含めて、あうんの呼吸で動いてもらわないと困るんです。僕は、従業員さんの名前をみんな知ってます。顔もわかってます。果たしてトヨタ自動車の社長さんは、従業員全員の名前と顔を知ってるんだろうか。僕は、知ってるほうが気持ちがいいんです。だから、別に大きくなりたいとは思いません。それでいいんじゃないかな。決して大きくはなれないだろうしね。大きくなれないからこそ、ここでは“感じる”ものがとてもたくさんある。僕は、それが大切だと思っています。
(・・・つづく)
●第6話は「自分たちの気持ちに添うモノづくり」についておおくりします。
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