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| 自らを“無限責任社員”と称する野田氏が愛してやまない、蔵併設の直売店はまさにノダ・ワールド。そこは、訪れる人の五感を刺激し、彼の味噌づくりに対する考え方、職人たちへの愛情を心地よく伝えているギャラリーそのものです。 |
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味噌の売り方について「こういう場で、こういうふうに売りたい」ということが、この店ではできます。「結局のところ、味噌とはこんなものだ」と僕が思ってることが伝わるような、そういう売り方。だから、味噌屋としての感覚が一番発揮できるのがこの店だと、僕は思っています。うまいか、うまくないかはお客さんが決めること。いろんなお客さんがみえて、いろんな会話をして、その中から自分たちのイマジネーションも湧いてくる。僕たちは、さも情報発信してるように感じてるけど、情報発信するということは、情報を受けることとイコールの部分がなければいけないような気がします。この店の中で、そういう世界をつくりたい。
どちらかというと、僕はお客さんから情報を受けとってると思います。ややもするとメーカーというのは、そのへんのセンシティビティ(感受性)がなくなってしまいがち。モノを作ればいい、ただ単に生産すればいいという捉え方になってしまう。そうしたら、最近それが大きな問題になってますよね。品質表示問題とか食品メーカーの不祥事というのは、情報発信に問題があるんじゃなく、情報のセンシティビティが甘くなった結果ではないか、と僕は思っています。
商売の原点というのは「僕がこれを作ったから、あなた買いなさいよ」という世界のはず。そこにはまず人と人との信頼関係があります。一方、物事というのはそこがブッ飛んでしまってる世界。その部分を何とかつなぎ止めなくてはいけないし、要は、そこから情報というのを吸収しないといけません。その場となり得るのが、この店だと思います。ここは、スーパーでは決して感じることのできない、生々しい場です。味噌をなめたり、匂いをかいだり、話をすることができる。そういうやりとりの中から「これがいい」「これが悪い」という話が出てくる。本来は、そんなもんだと思うんですよね。
(・・・つづく)
●第3話は「世間一般との接点」についておおくりします。
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