 |
  |
 |
 |
| 自らを“無限責任社員”と称する野田氏が愛してやまない、蔵併設の直売店はまさにノダ・ワールド。そこは、訪れる人の五感を刺激し、彼の味噌づくりに対する考え方、職人たちへの愛情を心地よく伝えているギャラリーそのものです。 |
|
|
|
|
 |
生涯学習なんかだと、オバサンたちが集まってくる。オバサンたちを木っ端微塵にするのは得意。たいてい、みなさん反省して帰っていかれる。「みなさん、料理を作っていますか。エサを作っていませんか。エサと料理は違いますよ」「だしってご存じですか。インスタントのだしなんか使っていませんよね」「味噌汁を作っても、本当においしいところを家族に飲ませてますか」なんてね。なぜ、こんなにクドクド言うかといったら、人間の最後の欲望は「食欲」だから。生命欲の究極は食欲だと思う。僕のおじいさんは、口に物を入れて死んだ。おいしいと感じなくなっても、口だけは動く。金銭欲、物欲、名誉欲と、いろいろあるけれど、最後の最後に残るのは食欲。
だから、エサを作っているようでは、食欲を馬鹿にしている。子どもたちに食べさせるものは、本来どうあるべきか。もっと真実を伝えるべきではないか。うまい、うまいと言って食べるのもいいけれど、食べ物をうまくすることは、いまの技術ではどうにでもできる。だから、最低限子どもには、正しいものを食べさせてほしいということ。そういう発想をしてほしいと話すと、ほとんどのオバサン方は黙って下を向く。帰りには、深々と頭を下げて帰っていかれる。これが、気持ちいい。これで旦那さんの味噌汁が美味しくなるかな、なんて思うと楽しい。花かつおをいっぱい入れて味噌汁を作るかもしれない。そういう世界を味わっていただきたい。こんな話をすると、たいてい野田ワールドの一員になって帰っていく。
最近思うのは、これは味噌教という宗教かな、ということ。だったら、僕には宗教観はあまりないけれど、伝道師でありたいな、と思う。そう思いながら、日々、やりたいことやって楽しんでいる。
(おわり) |
 |
| |
|
|
|
| Copyright(C)NITTO JOZO.Inc.All RightsReserved |
| |
|