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| 自らを“無限責任社員”と称する野田氏が愛してやまない、蔵併設の直売店はまさにノダ・ワールド。そこは、訪れる人の五感を刺激し、彼の味噌づくりに対する考え方、職人たちへの愛情を心地よく伝えているギャラリーそのものです。 |
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会社というのは、作品なわけでしょう、ある意味で。従業員は、その中の生きた作品。人も桶も建物も、いろんな要素となって一つのワールドをつくっていく。僕の考え方は、「手塚治虫かディズニーみたいだ」と言われるけれど、そうかもしれない。
いま景気が悪いとか言うけれど、これが普通だと思えば、それだけのこと。我慢をきかせればいい。日本人はもともと我慢ができたはずだ。それに、他にもっと大事にしてきたものもあるはず。温かいホカホカしたような、目に見えないものだけど。そういうものを僕らはつくって遺していきたい、伝えていきたい。それが僕たちの役割だと思う。それが、企業の使命だとも思う。社会的使命とでもいうのか。
利益を出すという目的が最初にあるわけではなくて、僕たちが考えているのは、味噌を通して、自分のこと、蔵への思い、蔵の人たちはこんなことをやっているよ、こんな世界だよ、ということを伝え続けたいということ。それを伝え続けるためには利益が必要。売上が必要だ。順番が普通とは違うかもしれない。でも、そういう発想をすれば、自分たちがやる仕事、あるいは夢が、たぶん文化を育てていくことにつながる。あるいは、いままであったものをいかに使いこんでいくか、どうすればもう一つ上のレベルに上げることができるか、という考え方もできるようになる。それが僕にとっての夢でもあるし、付加価値でもある。それは、10年のスパンで見たら、たぶん武器にも何にもならないと思う。でも、20年先を考えたら、武器になるような気がする。そういうことに取り組むには、うちぐらいのスケールの会社がちょうどいいんじゃないか、と僕は思っている。
(・・・つづく)
●第15話は「おまえたちも夢を持てよ」についておおくりします。 |
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