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| 自らを“無限責任社員”と称する野田氏が愛してやまない、蔵併設の直売店はまさにノダ・ワールド。そこは、訪れる人の五感を刺激し、彼の味噌づくりに対する考え方、職人たちへの愛情を心地よく伝えているギャラリーそのものです。 |
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この蔵の森小学校については、もちろん僕なりに描いている世界がある。たぶん、それが出来上がると、僕のギャラリーはまた変化すると思う。伝えたいこともまた変化してくるだろう。教室の使い方も、まだ具体的には考えていないけれど、スペースを生かしてコンサートを開くとか、ギャラリーとして個展をやるのもいいと思っている。「小学校」といっているけれど、気持ちが小学校だったらいいわけで、ここで何をやろうとかまわない。
そういう世界を思い描いて、その夢を従業員たちと共有している。日曜日も「勤労奉仕で出ておいで」というと、みんな出て来てくれる。みなでトラックに乗って、机と椅子を取りに行く。そこに着くと、みなが同じ景色、同じ校舎を見て、何かを感じたと思う。それは、僕の夢を共有することにつながる。
では、僕は何を伝えたいのか。味噌を通して何を伝えていくか、何か遺せるものを作り上げたいし、いまならできる。
正田邸を遺すか、遺さないかという議論があったけれど、皇后の実家だから遺すということではなくて、家として遺してやるべきかどうか、という判断をしてもらいたいと思う。誰の家であろうと、遺したい家は遺す。僕らも、高嶺小学校だから遺したのではない。昔の小学校の校舎が存在しているという事実が大事だということ。「あ、これ小学校だったんだよね」と言えるようなものがあると、必ずそれは次の世代にとってイマジネーションを湧かせるものになるはずだ。若い人たち、蔵の中にいる若いやつらが、次の夢を持てるようになるのではないだろうか。だから、そういうものを遺すのは、ひょっとしたら、すごく大切なことかもしれない。じゃあ、それは誰がやる仕事なんだろう。そういう夢を描くのは誰か。そうすると、仕事を自由に決められるのは僕しかいない、ということ。
(・・・つづく)
●第14話は「一つのワールドをつくる」についておおくりします。 |
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