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| 自分の子どもに食べさせたい豆腐をつくればいい。それに気づいて以来、コツコツと積み上げてきた“いしかわ流”の価値観を、21世紀「マインドの時代」にあるべき日本の農業から経営者像に至るまで、さまざまな観点から紐解きます。 |
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ニガリという添加物を使ううえでは、たくさん種類がある中からどれかを選ばないといけない。何でもいいわけではなく、大事なのは「うちはこれを選びました」という自分たちなりの明確な判断。これはすべてにつながる“ものの考え方”じゃないだろうか。迷った時は基本的には主観で選択し、あとは科学的なデータを参考にすればいい。危険度なんかは公表されているから、「認可はされてるけど、発ガンの可能性はこれくらいあるんだな」というようなことも念頭に置いて自分で判断すればいい。
何もかも否定してしまったら何も食べられなくなる。極端な話だけど、みんなが車に乗るのをやめ、テレビも見ないで風呂も入らなかったら、環境問題なんてすぐに解決する。でも、人間が快適な生活をしていくためには車もテレビも風呂も必要。ならばどこで妥協していくか。僕としては、自分たちでセーブし、コントロールすることによって二酸化炭素の排出量を減らそうと意識をもっていく方向で環境問題を考えていきたい。
添加物云々の話がなぜ環境の話になるかというと、根底に流れているのは同じ「自分の価値観」だから。何を考える時でもこの価値観が非常に大事で、なぜこんなふうに豆腐をくっているかというと、自分が食べたいし、自分の子どもに食べさせたいからだ。豆腐屋なのにパンをつくっているのは、豆乳の入ったパンが食べたいし、おから入りのパンを食べたらお通じがよくなって喜んでもらえるんじゃないかと思うから。その程度の価値観だけど、でも、それがニーズをつくっていくんだと思う。おいしいか、まずいか、口に合うか、合わないかは二次的な問題で、自分の価値観という主観がまず大事だと思う。
(・・・つづく)
●第8話は「21世紀はマインドの時代」についておおくりします。 |
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