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| 自分の子どもに食べさせたい豆腐をつくればいい。それに気づいて以来、コツコツと積み上げてきた“いしかわ流”の価値観を、21世紀「マインドの時代」にあるべき日本の農業から経営者像に至るまで、さまざまな観点から紐解きます。 |
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なぜ僕らが農家の人たちと直接会って話をするかというと、そうすることで信頼関係ができていくから。農家の人たちだって「石川がうちの大豆を使ってくれるんだったら、少しでも農薬を減らして、もっといいものを作ってやろう」という気持ちになってくれるんじゃないだろうか。
ただ、農家の人たちにとっては年に1回しかない収穫だから、新しく何かを試そうとなると非常にリスクを感じてしまう。だから、「今年は実験的に1割ぐらい新しいことをやってみよう」と少しずつやっていく。うまくいったら来年は2割とか3割に増やして、またうまくいったら次の年はもう少し増やして・・・という具合。すべてが1年スパンのことだから気が遠くなるような話だけど・・・。
以前、「地大豆を使って豆腐を作ろう」と全国各地の仲間と日本地豆腐クラブを結成し、共同で大分の大豆を買い上げることになった。それで、農家に「有機栽培で」とお願いしても、やはり「リスクが大きい」とか「やり方もわからない」ということであまり乗り気じゃなかった。そこで、僕たちが少しずつお金を出しあって有機肥料を買い、それを使ってもらうことにした。全体からすればわずかだけど、それで収穫が増えたとか何かメリットがあって「これはいいな」と思ってもらったら、「次からは農家の人たちで肥料を買ってくださいよ」というやり方。とにかく最初は僕たちが石を投げようということ。開発費だと考えればいいわけで、大豆をたくさん買う人はたくさん投資すればいい。
(・・・つづく)
●第5話は「農家の人たちとの信頼づくり」についておおくりします。 |
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