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| 自分の子どもに食べさせたい豆腐をつくればいい。それに気づいて以来、コツコツと積み上げてきた“いしかわ流”の価値観を、21世紀「マインドの時代」にあるべき日本の農業から経営者像に至るまで、さまざまな観点から紐解きます。 |
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僕は日本の有機栽培システムに若干疑問を感じている。というのも、それは非常に広大な圃場でこそ効果があるものであって、日本の農家に対応しているとは思えないからだ。例えば、隣地から5m以内のものは有機栽培と認められない。理由は、隣の畑が有機栽培じゃないかもしれないから。で、圃場の四方から5mずつ削ると真ん中に少ししか土地は残らない。ということは日本の有機栽培はほとんど認められないことになってしまう。
でも、消費者は有機栽培や無農薬を望んでいる。かといって、はるばる海外から運んできた有機栽培のものを喜んで食べることが本当にいいことなのか、それも非常に疑問。僕としては、農薬などのきちんとした管理基準をつくり、それに沿って作られたものが体に問題なければ、安全な国内産のものを食べる方向で考えた方がいいと思っている。
農家の収穫は年に1回だから、収入があるのも年に1回。もしも虫や病気が発生したら全部捨てることになるかもしれない。そんなリスクがあるのに「無農薬で作ってください」と農家に強要するのはいかがなものだろう。だから「この農薬は収穫前60日に使用すれば影響ない」とか「これは危険だから別の薬剤を使おう」というふうに、判断基準になるものがしっかりあればいいなあと思う。いろいろ試しながら明確になったことを栽培履歴として記録し、それを消費者のみなさんに伝えれば信頼してもらえるし、農家の生活の安定化にもつながるんじゃないだろうか。
(・・・つづく)
●第4話は「農家の人たちとの関係性」についておおくりします。 |
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