自分の子どもに食べさせたい豆腐をつくればいい。それに気づいて以来、コツコツと積み上げてきた“いしかわ流”の価値観を、21世紀「マインドの時代」にあるべき日本の農業から経営者像に至るまで、さまざまな観点から紐解きます。
 せっかくいいことを考えて取り組んでいても、みなに知ってもらわなければ伸びないし、自己満足で終わってしまう。そういうことがないように、情報発信は必要だと思う。掲示板やチャットで僕が話したことについても「意見があったら言ってこいよ、毎日でも返事を書いてやる」という気持ちがある。
 ホームページも、基本は自分で作っている。社報も自分でせっせと書いている。書くことが好き。描くことも好き。パッケージデザインのロゴも僕が描いた。豆を扱っているだけに、マメですね、と言われたりするけれど、自分が考えてきたことを具象化することは大事だと思っているから。
 僕は、物事を突き詰めて考えるというより、夢想家だと思っている。夢イコール現実だと思っている。叶わない夢は持たない方がいいし、叶う夢をつくればいい。逆に言えば、夢は必ず叶うということ。とかく夢で終わってしまう人が多いのは、努力しない人が多いんだと思う。自分なりのデータ入力が必要なのに、それをしない。それに、夢はしょっちゅう変えていけばいいと思う。若い頃はベンツに乗ることが夢だったけれど、いまはそれとは違う価値観を持つようになった。そんなふうに、夢は常に流動的に変えていっていいんだと思っている。
(おわり)
 

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