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| 自分の子どもに食べさせたい豆腐をつくればいい。それに気づいて以来、コツコツと積み上げてきた“いしかわ流”の価値観を、21世紀「マインドの時代」にあるべき日本の農業から経営者像に至るまで、さまざまな観点から紐解きます。 |
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経営者というのは、基本的にはいろいろな引き出しを持っていなければいけない。人に何か訊ねられたときに「自分の意見はこうだ」というものが必要。それを一つずつ、十数年かけて貯めてきた。例えば、食べたい、なぜ食べたいか、が自分なりに理路整然と説明できなければいけない。イエスかノーか、自分のフォルダに入れるときには、その理由を添付ファイルにしてしまっておく。それは、経営者として大切な姿勢だと思う。
そんなふうに、「考える」ということは、とても大事なことだ。でも、そのベースにあるのは動物的勘だと思う。食いたい、というような。ライオンもエサを狩るときには、自分が食べたいと思うのを獲る。同じように、人間という動物が持っている勘というものを大事にしたい。それを、感性の段階でいい悪いを判断して、理路整然と理屈をつけられれば、すごく生きるのが楽になると思う。だって、環境問題が心配と言いながら、車に乗っているし、思い切りアクセルを踏むこともあるのだから。添加物はダメとか言いながら、コーラも飲むしビールも飲む。そういう不条理なことをしていても、明確に自分なりの答えというか、逃げ道をもっていれば、それで納得して楽に生きていけるような気がする。
(・・・つづく)
●第20話は「自分が考えてきたことを具象化する」についておおくりします。 |
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