 |
  |
 |
 |
| 自分の子どもに食べさせたい豆腐をつくればいい。それに気づいて以来、コツコツと積み上げてきた“いしかわ流”の価値観を、21世紀「マインドの時代」にあるべき日本の農業から経営者像に至るまで、さまざまな観点から紐解きます。 |
|
|
|
|
 |
100人のうち、10人が評価してくれるのか、90人が評価してくれるのか。条件がそろえば、評価してくれる人はどんどん増えていく。例えば「いくら高くてもいいから、安全性の高いものを食べたい」という人は5%。「値段が同じならば、安全性の高いものを食べたい」という人は90数%。「ひたすら危険でも、安いものがいい」という人は皆無。ならば、どこらへんで商売するのが一番いいか。地域の中での存在ということも踏まえれば、90数%の人たちを僕らはターゲットにしていかなければならない。マニアのための5%のことは、僕らのやる仕事ではないと思っている。農家の人たちも、自分たちが作った大豆をたくさん食べてもらった方か嬉しいに違いないと思う。
農家の人たちのことを考えるのは、もともとは僕も百姓だから。僕の親は兼業農家で、兼業していたのが豆腐屋。よそよりも田畑の数が少なくて暇だったから、豆腐でも作ろうか、ということだった。オプションだった豆腐が、僕の代では主になったけれど、もともとは農業が主。だから、農家の気持ち、そしてお金に対する感覚もよくわかっているつもりだ。だから、農家の人に対して不条理なことは言えない。
そんなふうに、自分のことを大事にしてくれる人がいれば、それに応えられるモノを作ろうということで、お互いにモチベーションは上がる。生産者、実需者(僕たち)、流通、消費者は4身一体。4者ともモチベーションが高ければ、物事はすーっと流れる。流通のところに「安くしたい」というディスカウンターがいると、そこだけモチベーションが低くなって、モノは流れない。いいものを適切な値段で売りたい流通があって、それを買いたい消費者がいれば、モノはスムースに流れていくものだ。
(・・・つづく)
●第19話は「人間という動物が持っている勘」についておおくりします。 |
 |
 |
|
|
|
| Copyright(C)NITTO JOZO.Inc.All RightsReserved |
| |
|