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| 自分の子どもに食べさせたい豆腐をつくればいい。それに気づいて以来、コツコツと積み上げてきた“いしかわ流”の価値観を、21世紀「マインドの時代」にあるべき日本の農業から経営者像に至るまで、さまざまな観点から紐解きます。 |
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PTAの会合で面白い話を聞かせてもらった。豆腐づくりの日、子どもがすごく喜んで家に帰ってきて、「あんなおいしいお豆腐、初めて食べた」と話してくれたとのこと。それはそれで良かったけれど、その後、スーパーへ買い物に行くと、石川さんの豆腐ばかり欲しがるようになった。それも高いものばかり欲しがる、と。うちの豆腐は一丁200円で、高いものではないけれど、いまスーパーには48円とか38円の豆腐も置いてある。というわけで、そのお母さんは、どうせわからないだろうと思って、安い豆腐を買って食卓に出したら、子どもに「お母さん、今日の豆腐、味が違うよ」と言われてしまった、という。豆腐なんて珍しくもない食べ物だけど、子どもの舌は敏感に味を判断しているわけで、それが家族の笑い話になったという例。そこから、またよそ様との話題が生まれたりして、そうなると、たかが豆腐、とは言えなくなる。こういう話を聞けば、48円じゃなくて、たまには200円の豆腐も食べてみようかな、と思うようにもなってくれるかもしれない。
こういう僕の食についての思いがいろいろなところにつながって、そんなふうにして農業の話、環境の話にも全部つながっていくんだと思う。
(・・・つづく)
●第11話は「子どもに食べさせたい豆腐ってどんなかな」についておおくりします。 |
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