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| つけもの講習会を通じて地域社会や子どもたちと接し、食文化継承のために日々奔走する“つけもの先生”。彼の食に対する哲学もまた、じっくり漬け込まれた、奥深い味わいが特長です。 |
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「食の教育」となると、やはり肝心なのは、子どもたちへの教育、特に小・中学生に対する教育だと思う。しかし、学校ですべてを教えられるわけではなく、それは地元の人の協力を得なければできないことだ。だから、学校から相談を持ちかけられたりすると、農協の女性部の人を紹介したりしている。例えば、刈谷の小学校では、生徒たちが大根を植えて、その大根でタクアンを漬ける、という実習を取り入れている。私としては、もっと子どもたちにも「漬物とはなんぞや」ということを知ってほしいと思っている。だいたい給食はパンでおかずを食べさせているのだから、漬物なんては出るはずもない。それで、私も学校へ行って漬物の先生をやっている。
そういったことが徐々に広まっていけば、まさに地に足の着いた食の教育、いわゆる「食育」ができるのではないだろうか。お母さんに食育を任せようといっても、無理。いまの小学生たちの親というのは、いわゆる団塊の世代で、その世代は案外、そういった知識がスコンと抜け落ちているような気がする。だから、50の手習いじゃないけれど、「漬物の勉強したい」と言って、講習会なんかにもよく参加されている。そこで一つ思うのは、メーカーが加工度の高いものを売るのはあまりよくないんじゃないかな、ということ。「プロの技」ということなら別だけど、家庭でできるようなことまで企業はやる必要ないのではないか、と思う。それよりも、もっと伝えるべき大切なことがあるのではないだろうか。
(・・・つづく)
●第8話は「本物の味がわからないまま育ってしまう」についておおくりします。 |
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