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| つけもの講習会を通じて地域社会や子どもたちと接し、食文化継承のために日々奔走する“つけもの先生”。彼の食に対する哲学もまた、じっくり漬け込まれた、奥深い味わいが特長です。 |
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日本には昔から「もったいない」という言葉があるけれど、JCの世界大会で「もったいない」という言葉が採用されたことがある。それほど日本の文化は世界に誇れるものだ。
いま循環型社会を目指そうと言ってさわいでいるけれど、江戸時代はまさに循環型社会だった。100万人の人口を持つ江戸で、200年も300年も前の時代に、循環型社会が形成されていたことには驚く。下水道も完備されていないのに、隅田川は非常にきれいだったという。だから100万人の人がいても、疫病が流行ることもなかったわけだ。調べて見ると、先人の知恵が生きていた社会だったことがわかる。
リサイクルということで、白醤油の粕を使って、醤油屋さんと漬物の素を共同開発したことがある。かなり大変だったけれど、実際に循環型で生産することになった。白醤油協会にお願いして、何社かの粕を貰って、当社が加工して商品にする。そうすると、「三方良し」になる。というのは、醤油屋さんは、食品リサイクル法の「再生利用の実施20%」を達成することができる。また、協会としては、リサイクルの促進に貢献できる。もちろん、うちはタダで粕が貰えるというわけだ。
高い理念があって、それに基づいて活動していくうちに、そのなかで人間関係ができてくる。業者同士が争うのではなくて、協業、共生していくことができればいいな、と思う。そうでないと、味噌、醤油、酒、漬物なんて業界はどんどん淘汰されてしまいそうだ。ただ、差別化もしっかりとできる業界なので、協力して取り組んでいけば、まだまだ新たな展開ができると思う。それには、昔からあるような古いものを扱いながらも、最新技術は絶対に導入していかなければいけないと思っている。
(・・・つづく)
●第7話は「地に足の着いた食の教育」についておおくりします。 |
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