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| つけもの講習会を通じて地域社会や子どもたちと接し、食文化継承のために日々奔走する“つけもの先生”。彼の食に対する哲学もまた、じっくり漬け込まれた、奥深い味わいが特長です。 |
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「食とは何か」を考える際のテーマに「地域に合った食文化」というものがある。例えば、パプアニューギニアではタロイモぐらいしか食べないにも関わらず人々が筋肉隆々なのは、腸内細菌にたんぱく質を合成する能力があるからだ。腸内細菌のおかげであんなに健康なのだ。逆にそこへ肉なんかが入ってくると、昔ながらの食生活が崩れて寿命が短くなるようなことも起こる。
日本人は、縄文時代から野菜や穀物中心の食生活をしてきた。そういう食物をよく消化吸収するために、日本人の腸は長くできている。だから胴長。食に合わせてそういう体になった。でも、この100年ぐらいの間に日本人は骨格が変わってきたように、食生活も変わってきてしまった。そろそろ、食生活について一度見直さなければいけない時期に来ているのではないだろうか。
最近、スローフードという言葉がもてはやされているが、それは「バランスのいい食事をしよう、地産地消のものを食べよう」ということだと思う。ファーストフードが悪くてスローフードが良いということではなく、「考えて食べましょう」と言いたい。腸の話からすれば、日本人は肉よりも穀物を食べた方がいい。もともと日本には発酵食品が多く、そういうものを食べてきたからこそ日本人は長寿なのだ。そういったことに気づいてほしい。日本には日本人に合った食文化があるのだから、外国から理念を輸入する必要はない。
ちなみに文献的にいうと、1000年以上前にできた『延喜式』という法律の書には、酒と漬物についての記述がある。つまり、そんなに昔から漬物は存在していた、日本人の食には欠かせないものだった、ということも知ってもらいたい。
(・・・つづく)
●第3話は「生産者と消費者をつなげる活動」についておおくりします。 |
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